よろこびの自給自足

 

先日ここに予告などをした友人とのおしゃべりはとても楽しかった。

ほぼノンストップで話したり聞いたりの約2時間はあっという間だった。

 

文章でのやりとりも彼女とは全然していなかったから比較にならないけど、

とても久々なその長電話に思ったことは、

おしゃべりは、会話を一緒に構築していくことができるんだな、というもの。

もちろんメールやLINEでもそれはできなくはない。

だけど、それをするには双方にその意識がないとむつかしい(これは電話もそうだけど)。

そして、文章のやりとりでそれをしようとすると、文章はどんどん長くなり、

その長文を人様に読ませられる程度には整えよう、と意識すると、なかなかの労力が必要。

さらに、その労力をかけたことを相手側が感知、キャッチしてくれていないと感じると、徒労感をおぼえる。

というようなこともあり、おしゃべりよりもある部分でのハードルが、

自分にとっては高いのだな、ということに気がついた。

 

会話の構築とはどんなことを言っているのかというと、

なんというのでしょう、たとえば彼女のモヤモヤを聞いているうちに自分のモヤモヤを思い出し、

彼女という他者から聞くことによって自分のそれが客観化され、「あ、なんかわかった!」となり、

その「わかった!」が彼女とぼくをすっきりさせるのはもちろん、

その気づきから彼女が自分の近況を新たな視点で捉え直し、

彼女がその発見をその場でシェアしてくれることにより、ぼくもまた何かに気がつく。

そうした流れ。

 

そんな午後のおしゃべりによりぼくの口からその日に飛び出て、

以後の数日間たびたび反芻するほど気に入ったのが「よろこびの自給自足」というフレーズ。

どうでしょう、よくないですか。

 

よろこびの自給自足というのは、

ぼくにとってこのブログを書くことや、クレヨンとかでの落書き、風呂掃除、

好きな音楽に合わせて体を揺らすなどなど、そういうようなこと。

 

ま、音楽とかパソコンとか画材とかの力は借りていますが、

少なくともそこに他人は必要ありません。

誰の手を煩わすことなく、誰かの都合に合わせることもなく、それができる。

たったひとりで、小さい部屋の中でもできる。

 

実際はわからないけど、ステイホームが充実していた人というのは、

この”よろこびの自給自足”が身についている人なのかもと思う。

反対に苦しかった人は、それに不慣れなのかもしれない。

 

さて、友人とのおしゃべりの、自分にとっての着地点は、

自分たちを含め多くの人は「わたしは何をしたら幸せになれるの?」ということの探求をしているのかもなというもの。

言葉の表現として、「何かを”する”こと」、「幸せへの”受け身”の姿勢」みたいになっていますが、

そこがぼくの言いたいことではなく。

なんというか、とどのつまり、

たとえば旅に出るのもレストランでの美食や飲酒や観劇やショッピングなども、

その内なる動機を掘り下げると「それがわたしを幸せにしてくれるのでは?」というものなんじゃないかなということで。

 

だとしたら、それを外に求めるのは、

婉曲的というか、ある意味では、遠回りをしていることかもしれない。

 

「自分が快適(幸福)でいる」のには、自分の心(精神?)が快適であればいいのだから、

今ここで、それこそステイホームでそれはできる。

たとえば、じっとして、自分を抱きしめたりさするなどしながら、

あなたは本当にすばらしいよ、よくやっているね、偉い! 最高だよ、すてき、

などの言葉をかければよい。

あるいは、そうしたことを人から言われる想像をするだけでもよい。

 

そんなの妄想じゃん、と思う人もいるかもだけれど、

現実の現象も結局は、「わたし」が感知するという点では同じだし、

現実の現象も、絶対的な一つだけの見方は存在せず、

どこまでいっても「わたしはそう感じた。受け止めた」という、ある種の”妄想”に終わる。

だったら、それが現実か妄想かって、それほどに意味がある? と思う。

 

ってなことを考えてみるに、

やはり、やっぱり、よろこびの自給自足をマスターすることが、

生きていくうえで、とても重要なのではないかしら。

食料と同じように、精神の栄養をお金で引き換えることが今は一般的かもしれないが、

案外、そこを自給自足することが普通なことに、あっという間に変化する気もする。

 


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