DVD週間完了

 

4本目は「バスキア、10代最後のとき」というドキュメンタリー。

バスキアには自分が絵を描くようになってから興味をもちだした。

バスキアのフィクション映画は学生時代に「つまらない」と星2つみたいな感じに採点していたが、

近年見返したら、すごく好きで、サントラさえ注文し、

今年、レンタルDVDショップ閉店にともない大セールという、

ぼくの大好物的宝探しがたまたま訪れたそこでやっていて、

その日、最初に手にし購入したのがその「バスキア」だった。

 

ふと、まだ閉店していなかったりするかな?

と店に電話をしてみたら電話はつながり、引き続き大セールをしているとのこと。

レンタルショップにはないものがあるかもとすぐに出かけたら、

DVDは全部100円。

CDは10円。シングルCDは1円で売られてた。1円って。

 

億万長者状態というか、その価格ならなんでも買えるぞ、と喜んだが、

それ以上に、物を増やすことの抵抗が勝り、スーパー吟味し、散財してきた。2000円弱。

 

さて、バスキアのドキュメンタリーは、moodって感じだった。

ここまでの3本が奇跡的に響いたことを考えると、今回の5本はおそらく、

こんにちのぼくにとってどれもライトタイムな作品なのだ。

そう捉えて、バスキアのドキュメンタリーを評すると、「今知っておくべきmood」って感じ。

 

70年代終わりのカオスからのニューウェーブみたいな空気が、

映画からびしびし伝わり、それはぼくらがこれから遭遇するほどのnewではないかもしれないけれど、

当時も、「破壊と再生」が行われたような感じがした。

 

40年ほど経ち、傍観者的に「そういう時代もあったのね。大変そうだけど楽しそう」と

2020年のぼくが感じたように、コロナからの新時代は、

後の世からみたら、「すっごい面白そう! ソークール!」ってことなのかもしれない。

 

思うに、これまでの”あたりまえ”にこだわらなければ、やってくる時代は面白いものとなる気がする。

「昔はこうだったのに」というモードで世界をみると、郷愁で気がへんになってしまうかもしれないと思う。

まだ、わからないけれどね。なんとなくそう感じている。

 

5本目は「ホームレス中学生」。

雑誌の映画特集を立ち読みしたときに柄本佑さんが紹介していて、気になった。

今回のツタヤでふとそれを思い出し、こういう民放ゴールデンタイムに放送されそうな映画は苦手だけど、

なんだか柄本佑を信じてみようと借りた。

 

ミッチーは、あんまり、って感じだったみたいだけど、ぼくはよかった。

中盤くらいから、ずっと泣きたい感じになって、幾度か涙がこぼれた。

メジャー邦画にありがちなテレビドラマ的な臭さにしらけてしまう部分もあったけど、

でも、自分のものすごくやわらかい部分を揺らしてくれて、

観終わったあと、ちょっとボーとしてしまった。

子どもの頃に大泣きしたあとのような感じだった。

 

今朝布団の中で、映画が連れていってくれたやわらかポイントを再訪すると、

ずっとどこかで信じきれなかった、「ぼくは両親に愛されて育った」ということを確信できた。

実はずっと、「愛されていることがわかるから甘えることができていたのだ」と気がついた。

そしてその経験は、誰にも等しく与えられているものではおそらくなく、

ぼくが、この人生で、与えてもらえたとてつもない財産なのだとわかった。

 

外側の世界はいつもどおりだけど、

愛されていた。今も愛されている。

そのことを思い浮かべると、ありがたくて切なくて甘くて苦くて、どう言葉にすることもできない、

あたたかいなにかが全身に行き渡る。


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